徒然草(占い・岡山・東京・霊視)

    あなたを元気にしたい、それが私の願いです。

    許せない過去

    私はお客様のお悩みに対してお答えすることはできるけれど、過去の想いに対してどうこうできるわけではありません。 人には歴史があり、そして人には想い出がさまざまにあふれ出しているのです。 周りから見ればどうでもないようなことが、本人にとってはものすごくトラウマとして残っていることだってあります。

    東京会場にお越しになったEさんはこれから新しい人生を迎えることになるのですが、結婚生活が上手く行くかどうか不安で未来のことを聞きに来られたのです。 Eさんもご主人となるDさんもとても仲が良くて、未来で離婚していることも無く大丈夫でした。 しかし、Eさんには幼い時のトラウマがあり、結婚生活自体に不安があったのです。

    Eさんと言うお客様はとても素敵な女性ですが、一緒に暮らしている母親は実の母親ではありません。 実の母親であるTさんはEさんと父親を捨てて、働いていた事務所の男性と駆け落ちしてしまったのです。

    Eさんはその時のことを今でも明確に覚えているそうですが、母親のTさんが駆け落ちした日はEさんの誕生日だったのです。 小学校から帰って母親が誕生日用のケーキとプレゼントを用意してくれているはずだったのに、幼い時の記念日が一瞬にして悪夢に代わったのです。

    小学生だったEさんはお母さんを必死で探したそうですが見つからず、大きくなって事情が分かり始めると「お母さんは私より、男を選んだんだ…。」と、Eさんは心に深いダメージを追いました。

    そして父親はFさんと言う女性と再婚したのですが、育ての親となるFさんは素晴らしい女性でした。 Eさんは何故か実の母親よりも育ての親であるFさんに、不思議と心を許して実の親子以上に仲良く通じ合えたのです。

    そして中学~高校~大学と進むうちに、実の母親よりも育ての母親であるFさんとの歴史の方が積み重ねられていました。 Fさんは後妻と言うことを感じさせない人で、いつもニコニコ笑顔でいる、とても素敵なお母さんでした。 Eさんは「私のお母さんは、この人だけ。」と、心に堅く決めていたのです。

    やがて大学を卒業して働き始めたEさんでしたが、会社の上司に勧められてお見合いをした相手はDさんと言う素敵な男性でした。 最初はどんな人かな~と人付き合いが苦手なEさんは躊躇していましたが、Dさんの優しくて温かい人柄に惹かれて恋に落ちて、お付き合いが始まり2年間付き合った後で結婚へと話しが決まりました。

    幸せな気持ちで一杯なEさんは結婚の準備を始めたのですが、その打ち合わせの時に父親がポツリとつぶやいたのです。

    「なぁ、あいつも呼んでやっていいか?」 Eさんは顔色が変わり、「お父さん、何でそんなこと言うの。 あの人は私たちを捨てて出て行ったのに、何でいまさら呼ばなきゃいけないの。 お父さんだって許せるの? 私は絶対に許せないから!」とものすごい剣幕でした。

    実はEさんには内緒で父親がFさんやDさんと話し合った結果、産みの母親であるTさんも式に呼んだ方がいいと言う結論になったそうです。 しかし、Eさんは幼い時の誕生日に起こった出来事を、忘れたかに見えても忘れられずに実の母親を憎んでいたのです。

    打ち合わせは一旦中止となりEさんが冷静になるのを待ってDさんが話したのは、実の母であるTさんが今はどういう生活をしているのかと言うことです。 実はDさんはEさんに内緒で、実の母親であるTさんに会いに行ったそうです。

    DさんがEさんに話したのは、駆け落ちした男性に捨てられて今はひとりで暮らしていることや、父親やFさんに許しを得て下着や服などをコッソリと贈っていたことなど、Tさんが申し訳ない気持ちで人生を生きていることを話しました。

    しかし、Eさんが急に許せるはずも無く、それからしばらくして父親に住所を聞いてEさんは母親のTさんに会いにいったそうです。 Eさんは文句を言ってやろうと戸を開けた時に見たTさんの姿は、とても細くて弱々しくなっていました。 その姿を見たEさんは、泣きながら思いの丈を言って飛び出したそうです。

    そして式の当日、Eさんは母を許したわけではありませんが、勝手にくるのは構わないとだけFさんに伝えていたのです。 FさんはTさんに会場へ入ってもらおうとしたのですが、Tさんは会場の片隅で良いと席に付くことは辞退されたのです。

    私は霊視で視えたことを伝えはしたけれど、それが実際に起こるまでは誰も現実感を得ることは出来ません。 しかし、Eさんが御相談に来られた時に、「過去との決別が、結婚生活が上手く行くかどうかの別れ道です。」とお伝えしていたのです。

    私はその場にいたわけではありませんが、式場の影からそっと見ていたTさんは娘であるEさんの晴れ姿を見ながら、それでやっと過去の自分と決別できたと思うのです。

    母親であるTさんが過去と決別できたのであれば、後は時間がEさんの気持ちも溶かしてくれるはずです。 Eさんは完全に許したわけではありませんが、いつかEさんが母親になった時に子供に対する愛情の深さが何も言わない道を選ばせたことに気が付くと思います。

    世の中には尊敬できる親もいれば、尊敬できない親もいます。 生まれてくることは自分の意思では選べませんし、生まれてくる親や環境も自分では選べません。 しかし、選べはしないけれど与えられた環境で精一杯生きていくことこそが、魂の修行になるのかもしれません。

    あなたは愛情の深さを、どう想っていますか?

    。。。ρ(-ω- ) イジイジ
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