徒然草(岡山・東京・山崎かずみ)

    あなたを元気にしたい、それが私の願いです。

    子宮筋腫~前編。

    おはようございます。 元気で健康で五体満足、これの本当の有難味が分かるのは自分が病気になった時、身体の異常や生命の危機になったら誰もが「何で自分が!」と思うのですが、そういう時にこそ自分の身体の不節制や生き方を反省するチャンスでもあります。

    これはたぶんと言うレベルで確信はありませんが、何故か病気について相談を受ける~何故か病気についての診断や治療法を求められる、それが異常に多い霊視カウンセラーだと思います。

    普通の占い師の先生へ行った場合、お客様より体調が悪いと相談を受けたなら、先祖の墓参りへ行け~生き霊が取り憑いている~守護霊が学びだと言っている、こうやって何かに結び付けて鑑定料を巻き上げて、更にはお祓いや物品売買へ話を持って行きお金まっしぐらです。

    世間で仏像を買ったなどの話を聞く度に自己責任だから止められないと思うのですが、物を買うだけで幸せになれると言う考え方、それも自分だけが幸せになれると言う考え方、神様や仏様がお金を出した人だけ救うと考えるのは、もはやマルチ商法やねずみ講~怪しい宗教的な考え方です。

    霊視カウンセリング山崎としてはアホなお答えは出来ないので、病状や治療法や手術について聞かれた場合に答えるのは簡単でも、一番良いのはお医者さんへ行くことで病気は病院で見て貰うことをお勧めしています。

    ただし、病院へ行くのが嫌~病院へ行くのは怖い、そういう気持ちも理解できるので、今日は相談の多い病気のひとつ、子宮筋腫についての解説をしてみたいと思います。

    この「子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)」とは、子宮の筋層に存在する平滑筋細胞由来の良性腫瘍のことを言います。 生殖年齢にあたる女性の中でも20%の割合で発生するもので病気であり、悪性化するのは0.5%以下で~主に30~40代の女性に好発します。

    これは子宮壁を構成する3つの層における存在部位によって、粘膜下筋腫(子宮の内側の子宮腔寄り)、筋層内筋腫(子宮壁の肉の中)、漿膜下筋腫(子宮の外側寄り)に分類され、子宮頸部の位置にできるものは頸部筋腫と呼ばれ、半数以上の子宮筋腫が多発性(複数の塊が発生する)です。

    この子宮筋腫はエストロゲン依存性良性疾患である為に閉経後は縮小するので、外科的な処置をしないことが多いようです。 エストロゲン依存性の疾患として、他に乳腺症~乳癌~子宮内膜症~子宮腺筋症~子宮内膜増殖症~子宮体癌などがあります。

    特に子宮内膜症と子宮腺筋症の合併例は多く、子宮内膜症の合併は約20%です。

    この子宮筋腫の自覚症状としては50~60%以上の女性が無症候性(無自覚)で、おまけに悪性化するのも極めて稀だから特に医学的な介入が必要ないことが多い病気です。 この子宮筋腫の症状は存在部位によって決定されるので、大きさに相関する訳ではありません。

    ただし、直る病気だからと言って安心は禁物で、ごく稀にと言うか本当に希少価値的な確率で、筋腫か腫瘍か判断し辛い場合があり⇒悪性腫瘍だったと言うことがもしかしてあるかもしれません。

    そして粘膜下筋腫の場合は不正性器出血~月経困難症~不妊症の原因となり、特に性器出血の場合は貧血になったりするので、余りにも度々貧血になる時は病院で検査した方がいいと思います。 この筋腫が巨大になると筋腫分娩と言って、子宮内の筋腫が垂れ下がって子宮頸管から膣へと脱出した状態が起こる時もあります。

    漿膜下筋腫や筋層内筋腫は巨大になると周辺臓器を圧迫して、筋腫自体の症状ではなく周辺臓器の以上により発覚することもあります。 主に影響の在る臓器としては、「尿管、膀胱、直腸、腰仙骨神経叢」などで、それにより起こる症状は「水腎症、排尿障害、便秘、腰痛」なので、気になる方は一度検査しておくと何も無ければ安心できます。

    では、診断と治療方法についてですが、どこの病院でも「超音波検査、MRI、子宮鏡」により観察、特にMRIによる診断では得られる情報が多く、基本的にはT1WIにて低~等信号、T2WIにて低信号を呈しています。

    子宮筋腫内は血行障害があるので筋腫が充血しやすく、硝子化~嚢胞化~石灰化~脂肪変性~壊死と言う二次性変化を起こす為、様々な信号となることが知られていて、腫瘤径が8cmを超えると悪性の可能性が出てきて、仮に10cm~6cm~4cmと3つ発見されたとしたら、10cmのモノが薬により小さくならなければ悪性の可能性大です。

    MRIにて悪性の所見がなく、腫瘤径が8cm以下で、症状がなく筋腫の増大傾向を認めなければ、6ヶ月ごとの定期検診で十分な場合が多いです。

    ただし、症状がある場合は治療の必要があり、治療法は挙児希望があればGnRHアナログの投与で筋腫縮小をした後で筋腫核出術、挙児希望がなかったり悪性所見が見られた場合は単純子宮全摘術を行います。

    筋腫核出術は「腹式(開腹)、腟式、腹腔鏡下、子宮鏡下」などの方法があり、挙児希望の場合は手術によっては次回の分娩が帝王切開になることがあります。

    長くなりそうなので、来週の後編へ続きます。 m(__)m

    (≧∇≦)b OK



    お知らせ:業務多忙の為、ブログの更新は22日(火)より再開いたします。 いつも御予約頂き、本当にありがとうございます。 m(__)m
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