徒然草(岡山・東京・山崎かずみ)

    あなたを元気にしたい、それが私の願いです。

    軍港めぐり。

    おはようございます。 イザと言う時に何とかするのは大切ですが、何も起きない&事故に巻き込まれない、これこそが本当に守られている強運の証拠です。 事故に遭ったけれど無傷だったと言うのはマヤカシか虚偽でしかなく、本当に強運の人には何も起きない、危険の方が避けて行くと言うのが本物です。

    人により運勢が違うと言われたらそれまでですが、個人的な旅行でも仕事における出張でも同じく、何も起きずに自由自在で動けると言うのはつまらないのではなく、危機的状況にならない強運の持ち主である、そういう彼や旦那様こそが本当に運が強いと思います。

    さて、今回は以前から参加したかった「軍港めぐり」へ参加してきましたが、これは横須賀でやっているイベントです。 横須賀港は今から約160年前に米国のペリー艦隊が上陸して以来、海軍港として発展してきた港で日本の開国と言う意味でもなじみ深い港です。

    また、アメリカ海軍施設と海上自衛隊の司令部が置かれた港として、海軍や自衛隊などマニアの間では広く知られているところです。 ここからの表記は「軍艦」ではなく「艦船」としますが、艦船とは軍事用の船など全てを含む表現となります。

    アメリカの海軍施設&住居ともなれば普通は立ち入り禁止なんですが、この横須賀港内を船でめぐることが出来るクルージングツアーは許可されていて、「YOKOSUKA軍港めぐり」は余程の悪天候でない限り毎日運航されています。 (デジカメの小部屋に軍港の画像があるので、合わせてご覧頂ければ幸いです。)

    これも一度は参加して見れば面白いのではないかと思いますが、アメリカ海軍や海上自衛隊の艦船を間近で観ることができる、日本で唯一のクルージングツアーです。 尖閣諸島や竹島を中国や韓国の圧力から守ってくれているのは、どのような艦船や潜水艦なのか、昨年の大震災でも福島第一原発沖で任務に当たってくれていた戦艦の数々が見られます。

    なお、寄港している軍艦や潜水艦の種類については、運と言うかタイミングにより違います。 事前にどんな軍艦が寄港しているを聞いても軍事機密なので答えて貰えるはずもなく、毎日違う艦船がいるので運任せです。 今回は原子力空母ジョージワシントンを見ることはできず、その代わりに広島など他のところにいるはずの戦艦が何故か続々といました。

    この「YOKOSUKA軍港めぐり」で観ることができる艦船は実に多彩で、海上自衛隊の潜水艦や護衛艦、更にはアメリカ海軍のイージス艦など盛りだくさんで、まさにド迫力の艦船を間近に眺めながらのクルージングは横須賀ならではの魅力ですし、甲板に隊員や兵士が出ている時に手を振ると、ちゃんと手を振り返して挨拶してくれます。

    先ほど書きましたように毎日入港している艦船が違うのも楽しみのひとつで、タイミングが良ければ原子力空母「ジョージワシントン」や南極観測船「しらせ」も観ることが出来ます。

    東日本大震災の時は海上の警備もしてくれたし、ロシアが福島第一原発の放射能や空気中の放射線量を計測する為に領空侵犯をした時、スクランブルを掛けた戦闘機の発着など日本を守ってくれていた艦船を観ると、昨年の大震災の時に自衛隊もアメリカ海軍も大活躍だったことに感謝です。

    なお、本当に稀なことですが、訪日している他国籍の艦船が観られるレアなクルージングになることも多いのですが、艦船の出入港に関する情報は機密情報なので、ここでも運任せとなります。 しいて言えば観光客の多い土日祝ではなく、平日の方がレアな艦船がいると思います。

    この軍港の歴史についてですが、最初に書きましたように1853年にペリー率いる黒船艦隊が横須賀の浦賀に来港、当時の幕府は異国船打払令などの法令により鎖国的な国策を進めました。

    しかし、当時の勘定奉行であった小栗上野介は、「島国である日本が諸外国と渡り合う為には、近代海軍の整備が急務だ」と考えました。 1865年に幕府を説き伏せた小栗は、フランス海軍技師のヴェルニーを招き、彼を首長として江戸からも近く波の影響を受けにくい横須賀に、日本で初めての造船所となる「横須賀製鉄所」の建造を始めました。

    それ以降は、昭和にかけて横須賀港は世界でも有数の軍港へと発展、その後も近代的な軍港へと発展し続けて日米の艦船が所狭しと並ぶ現在でも、残された施設や当時培われた優れた技術は至る所で使われています。

    普段はなかなか体験することのできない「船に乗る+軍事施設」を、気軽に味わうことができるのもYOKOSUKA軍港めぐりの魅力で、波の音と潮風を感じながら気軽にクルージングを楽しめます。 これは横須賀に基地が根付いて、住民の方々とアメリカ軍や自衛隊の関係が良好だから出来るのです。

    実は船上での新年会もできるから希望者が多ければ、ここでクルージングしながら新年会と2次会なんてことも可能で、基地と地元の関係が良好なのは日本人の勤勉さや律義さ故なのかもしれません。

    日本には数多くの米軍基地があるのですが、横須賀市や千歳市のように仲良くお互いが発展して行く基地もあり、横須賀の軍港めぐりだけではなく千歳市では車の運転中に道で戦車とすれ違うし、住宅地の上をヘリや戦闘機が飛んでいるのでかなり騒音もあります。

    千歳市の人たちも基地へ対する不満はあるのかもしれないけれど、守ってくれていると言う感謝の気持ちのせいか基地への不平不満を余り聞いたことがないし、子どもが戦車へ手を振ると敬礼してくれたりして、お互いがお互いを思いやる気持ちで心が和みます。

    基地に文句を言わない人たち、基地へ文句を言う人たち、その差は何なのか、そして経済や生活環境の差はどうなのか、一見すると被害者なのが裏では悪代官だったりするのが世の中の常です。

    あなたは軍港めぐり、してみたいですか?

    ヽ(´~`; ォィォィ
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