徒然草(岡山・東京・山崎かずみ)

    あなたを元気にしたい、それが私の願いです。

    起業。

    おはようございます。 今日も倉敷は良い天気ですが、今日と言う日を楽しめる予感がするならどんな天気でも快適に感じます。 楽しいと思えなければダメな気持ちが先行して、何をやってもうまくいかない予感が先走りします。

    できることなら全ての人が上手く行って欲しいと思いますが、それは無理な話で特に商売は優劣の差が出やすく自己責任の比率がほとんどです。 商売は誰しも始める時は純粋な想いで一生懸命なのに、いつの間にかやるべきことをやらずに怠けて行くのは悲しい矛盾です。

    お店や会社が上手くいかず相談に来るのは奥様(彼女)が最初で、それから渋々と御主人(彼)が来ると言うのがパターンです。 女性のカンと言うのは誠に素晴らしく、そのカンがお店や会社の行く末に危機感を抱いているのに、御主人(彼)の方は呑気に構えて危機感ゼロだから困りモノです。

    基本的に起業と言うのは簡単ですが、継続させていくのは至難の業です。

    おおざっぱに見ても起業して5年で50%⇒10年で80%のお店や会社が消えますが、よ~いドンでスタートしているにも拘らず10年後には、たったの2割程度のお店や会社しか生き残っていないのが現実です。

    これを見て多いと思う人もいるだろうし~少ないと思う人もいるだろうし、人それぞれ意見の分かれるところですが、これが厳しい現実なんだと認めなければ借金で火だるまになります。

    一人でやっている個人のお店や会社まで含めれば、生存率はもっともっと下がって現れては消えていくバブルみたいなものです。 誰でも最初に起業する時のやる気や志は高いのですが、残念ながら空想と理想を吐きちがえると継続して行くことは無理です。

    ポジティブな気持ちがなければ起業はできないのは当たり前ですが、それと同時に経営者としてネガティブな気持ちも備えていないと、頭の中では「上手くいくはずだ」と盲目的に突き進んで借金で火だるまの出来上がりとなります。

    プラスとマイナスの両面で細心の注意と大胆に攻める二つが無ければ、片輪だけでは走れません。 プラスとプラスなら一見すると良いように思えますが、それだとスタートダッシュは良いけれど、トントン拍子で突っ走りすぎると実力以上の内容に挑戦して、自滅してしまうのが関の山です。

    では、マイナスとマイナスの逆で行けばいいのかと言えば、一見すると慎重に見えるけれど商売を深くは考えていない証拠です。

    失敗しないようにと考えすぎて判断と決断が出来なくなっているだけで、いつまで経っても悩んでいるだけで答えが出てきません。 周りの環境がどんどんと変化しているのに対応できず、お客様や仕事が葱をしょって飛んでくるのを待っているだけで、肝心のお客様や仕事はいつまで経っても増えずに沈んでしまうのです。

    商売に失敗して負債額がデカイのは明らかにプラスプラスの考え方の方ですが、こちらは桁違いに負債が多いので返せるとかどうとか言うレベルじゃないので、もう新たに商売する気にもなれないくらいのダメージだから、良く言えば変な気を起こす人は少ないです。

    ところが世間をにぎわしている資金繰りの悪化による倒産で、負債を抱えたまま自殺してしまう経営者の多くは、マイナスとマイナスの考え方が多いです。 このタイプの経営者は生真面目な人が多いので、努力や節約など無理をすれば返せるのではないか、そういうレベルの微妙な負債額だから変な気を起す人が多いです。

    自殺して保険金で返そう~現金輸送車を襲う~強盗に入るなど、一見すると真面目で人当たりも良かったのに、狂気の方へ目が向いて冷静に考えられなくほど自分を追い詰めてしまうのです。

    ここで再度申し上げるならば起業とは簡単でも継続は難しいので、プラスとマイナスのバランスを取りながら進んで行く気持ちが必要です。

    商売はいつまで経っても攻めと守りを交互に繰り返して行くだけで、長生きするお店や会社は環境変化に柔軟に対応しています。 老舗と言われる和菓子屋さんでも3ヶ月から半年で微妙に味を変えているのだから、普通のお店や会社は常に変われる状態でいなければならないのです。

    和菓子で有名な「とらや」ですら羊羹の味は毎年変えているし、気温の変化が激しい時は四季の変化で味を変えているほど変化に対して敏感で、保守本流を守りながら時代に対応するのが大切です。

    誰でも最初は夢と希望に燃えて商売を始めるのですから、せっかく始めるなら真剣に商売をして自分を見失うことなく足元をしっかり見て、10年後に生き残る2割のお店や会社になって頂きたいと思います。

    始めたからには後戻りはできないのだから「進むか? 消えるか?」だけで、焦って失敗する道よりも一歩一歩確実に成功する方が最後には正しい道です。

    あなたは起業について、どう考えますか?

    o( ̄ー ̄;)ゞううむ

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