徒然草(岡山・東京・山崎かずみ)

    あなたを元気にしたい、それが私の願いです。

    子宮頸癌。

    おはようございます。 今日のブログはA4で3枚分程の内容なので、かなり長くなり読むのが大変だとは思いますが、できれば最後まで読んでいただきたいと思います。

    東京出張の時に新幹線の窓から大阪駅より乗ってくる人を何気なしに見ていると、向井亜紀さんが乗ってこられました。 ただし、私が向井亜紀さんを見た時に、ミーハー気分になったのではなく顔色や健康状態を、つい霊視で視てしまったのです。

    向井亜紀さんは、2000年9月に妊娠発覚と同時に子宮頸癌が発見され、同年11月21日広汎子宮全摘出手術を受けています。 そして、現在では講演活動などをされているのですが、その時に視えた向井亜紀さんの個人的な状態について書くことはできません。

    しかし、お客様の健康&御参考の為にも「子宮頸癌」について書いてみたいと思います。

    子宮頸癌(しきゅうけいがん)とは、子宮頸部と呼ばれる子宮の出口より発生する癌のことで、子宮癌の多くに該当します。 ほとんどの子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)の長期間の感染により発症することが多いことが、最近の研究で明らかになっています。

    子宮頸癌の最大の特徴は「予防可能な癌」であるという点で、これは異形成(子宮頸癌になる前の病変)が発見可能なせいもあり、定期的な子宮頸癌検診により異形成の段階で発見&治療することで癌の発症を未然に防ぐことができます。

    HPVには100以上もの種類があるのですが、皮膚感染型と粘膜感染型の2種類にほぼ分類されます。 子宮頸癌は粘膜感染型HPVの中でも高リスク型HPVと呼ばれている、性交渉によって感染する一部のHPVが長期間感染することで引き起こされます。

    HPVは性交渉により感染するウイルスであり、性交経験のある女性では誰でも感染の可能性があります。 その為、彼や御主人が浮気や○○に行くことでウイルス感染して、それを彼女や奥様に移してしまい、その時はわからないまま10年程度潜伏して発病するケースも多々あるので、医師や看護師の中にも女性の責任と言う見解が多いのは的外れもいいところです。

    HPVに感染しても普通は免疫力によってHPVが体内から排除され、HPVの大半は2年以内に自然消失するのですが、約1割の人は持続感染化します。 HPVが持続感染化すると子宮頸部の細胞に異形成を起こし、さらに10年以上経過すると感染者の1%以下が異形成から子宮頸癌へと進行していくのです。

    症状として初期の子宮頸癌はほとんど自覚症状がないのですが、癌が進行すると不正出血が見られる場合もあります。 日本の子宮頸癌検診の検査法は細胞診とHPV検査で、いずれもWHOで子宮頸癌の検診検査として有効性が認められた検査法です。

    細胞診とは、子宮頸癌を疑うような異常細胞がないか判定する検査方法で、子宮頸部から採取した細胞を色素で染色して、異常細胞がないか顕微鏡で観察する検査法です。 細胞診による癌、または前癌病変の発見率は約70%とされています。

    HPV検査とは、子宮頸癌の原因である高リスク型HPV感染の有無を判定する検査で、細胞診と同様に子宮頸部から採取した細胞を用い、HPV感染を判定する検査法です。 30歳以上では1割弱がHPV陽性と判定され、HPV検査による癌や前癌病変の発見率は約95%とされています。

    なお、細胞診とHPV検査を併用した場合は、癌や前癌病変の発見率はほぼ100%とされているようです。 (検診の結果により精密検査を実施して、最終的な診断を行う場合もあります。)

    精密検査ではコルポスコープと呼ばれる拡大鏡を用いて子宮頸部粘膜表面を拡大し、観察するコルポ診と呼ばれる検査を行います。 その時に3~5%の酢酸を子宮頸部に接触させて変化するのを見たりします。 コルポ診で異常を疑う箇所がみられた場合は、その部分の組織を採取して組織診と呼ばれる病理学的検査をした後に確定診断を行います。

    私がこのように細かく書く最大の理由は、子宮頸癌は検診を定期的に受診することで「ほぼ確実に予防可能な癌」だからです。 また、HPV感染のうちいくつかの種類においては、ワクチンも存在しています。

    HPVは性交渉により感染するので他の癌と比べ発症する年代が若い世代にも多く、20代で発症するケースもあります。 HPVに感染してから異形成(前癌病変)になり、子宮頸癌を発症するまで平均すると10年以上の長期間を要します。 異形成は細胞診とHPV検査の併用による検診でほぼ確実に発見することが可能で、異形成は簡単な治療でほぼ完治します。

    だからこそ、子宮頸癌についての定期的な検診は受診して欲しいと思うのです。

    なお、異形成は程度に応じて軽度~中等度~高度に分類され、上皮内癌も高度異形成と同様の取り扱いになります。 軽度異形成はHPVが自然消失すると、それに伴い異形成も自然治癒する可能性が高いので通常は治療を実施しないことが多いです。

    中等度異形成は経過観察か~もしくは治療を行うのですが、治療法は病変部位を含め子宮頸部の一部分を円錐状に切除する円錐切除術が一般的です。 円錐切除術では子宮を切除することなく、ほぼ完治しますが再発の可能性も多少あります。

    子宮を残すことができるので術後の妊娠や出産にもほとんど影響はないとされていますが、頸管無力症などの合併症については発症の可能性があります。 (高度異形成の場合も同じく、円錐切除術等により治療を行うことがほとんどです。)

    子宮頸癌の進行期は軽度のものから順に、「0期~IA1期~IA2期~IB1期~IB2期~II期~III期~IV期」に分類され、0期は癌が粘膜層にとどまっている段階で、異形成と同様に円錐切除術で完治可能です。 Ia期は程度が軽い場合は円錐切除術で子宮を残すことが可能ですが、円錐切除術で病変を取りきれない場合は子宮全摘術を行います。 Ib期以降の進行癌の場合は、子宮以外にも卵巣や卵管~その周りのリンパ節などの臓器も摘出する必要があります。

    また、III期やIV期でも手術をすることがあるのですが、III期では動静脈を切断して靭帯の根部から摘出する術式が主であり、IVa期では膀胱や直腸なども摘出する術式が取られることもあります。

    私は病気について聞かれた時に、医師ではないことに加え~男性なので、女性に対して説明しづらい面があります。 男性なら遠慮なく詳しい症状についてお話できますが、女性に対して身体の症状は言いづらい為、詳しく言うのは憚られるのでごめんなさい。

    あなたは未病と言うべき、自分の身体を守ると言う意識がありますか?

    (八、)~~~==3
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